こんにちはーまっこしです
今回は資産運用編です
今回は矢作建設工業株式会社を見てきたいです
少し前からじわじわと株価が上がってきましたので
気になってました
自分のメモ程度の内容です
内容が薄い可能性がありますので
興味がある方だけ読んでもらえると有り難いです
どんな仕事をしているのか!?
どこに強みがありどこにリスクがあるの!?
矢作建設工業株式会社を紐解いていきたいです
じわじわと株価が上がった原因が分かればうれしいです
少しでも皆さんの役に立てば幸いです
矢作建設工業株式会社
今回は矢作建設工業株式会社です
東海エリアで活躍している総合建設会社(ゼネコン)です
矢作建設工業では分譲マンションや工業団地などの不動産開発もしています
東海エリア以外の方は馴染みが薄い会社かもしれないです
会社名
矢作建設工業株式会社(1870)
英訳名 YAHAGI CONSTRUCTION CO.,LTD.
創業日
1949年5月
事業概要
子会社7社で構成され
建築・土木・不動産の事業をしています
建築セグメント
建築工事の請負並びにこれに付帯する事業
建設用資材の販売
独自の外付耐震補強工法による耐震診断や
コンサルティング・調査・設計・施工など一連の耐震補強サービスの提供
名古屋鉄道㈱より駅舎建築工事等を継続的に受注
土木セグメント
土木・鉄道工事の請負並びにこれに付帯する事業
道路舗装及び土木工事の請負に関する事業
ゴルフ場の維持管理に関する事業
補強土工法『パンウォール』に関する事業
ゴルフコースの所有と運営
名古屋鉄道㈱より鉄道工事等を継続的に受注
不動産セグメント
不動産の売買・賃貸等の不動産事業
マンション分譲・不動産賃貸及び不動産開発の事業
ビルやマンションの管理・不動産賃貸及び分譲マンションのカスタマーサービス事業
マンション工事等を受注
所在地
名古屋市東区葵三丁目19番7号
時価総額
568億円
事業状況
(建築セグメント)
耐震補強工事を含む建築工事全般及び建設用資材販売事業等から構成され
セグメント売上高は69,751百万円(前期比26.2%増)となり
セグメント利益は4,016百万円(前期比8.7%増)となりました
(土木セグメント)
土木・鉄道工事全般及びゴルフ場の経営・コース維持管理に関する事業から構成され
セグメント売上高は30,877百万円(前期比4.8%増)となり
セグメント利益は4,527百万円(前期比0.6%増)となりました
(不動産セグメント)
マンション分譲事業を中心とした不動産の売買・賃貸等に関する事業から構成され
セグメント売上高は16,500百万円(前期比19.5%増)となり
セグメント利益は2,885百万円(前期比41.3%増)となりましたWebサイト『有価証券報告書-第82期(2022/04/01-2023/03/31)』より引用
1996年に矢作建設工業独自の完全外付耐震補強工法のピタコラム工法を開発
ピタコラム工法は外部作業のみで建築物の耐震性能を大幅に向上させることができる
鉄筋コンクリート建物向けで補強体がブレースタイプの外付け耐震補強工法です
ピタコラム工法
その中でも矢作建設工業は
パンウォール工法を開発しています
パンウォール工法は新築道路築造に伴う擁壁工事
山間部における道路拡張や土砂災害復旧工事などの多様な施工条件に対応できます
パンウォール工法
引用:矢作建設工業
事業リスク
どの企業にもある当たり前のリスクはありますが
特別なリスクは少ないと考えます
売上全体の10%前後の名古屋鉄道株式会社の継続的な建設工事がなくなると・・・
筆頭株主が名古屋鉄道株式会社ですのでそれはないと考えます
事業推移
売上高 (百万円)
2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 |
92,754 | 90,129 ( △2.8%) |
106,615 ( 18.3%) |
93,090 ( △12.7%) |
111,110 ( 19.4%) |
2020年の減少理由
比較的工事期間の短い鉄骨造の施工が減少したこと
(土木セグメント)
鉄道高架化工事などの大型工事の受注が前期に比べて減少したこと
(不動産セグメント)
分譲マンションの販売戸数は前期に比べ減少したものの
自社開発の大規模工業団地の売上計上があったため
2022年の減少理由
手持ち工事高が前期に比べ減少していたこと
(土木セグメント)
速道路関連工事など大型の官庁工事が前期に比べ減収したこと
(不動産セグメント)
分譲マンション事業が大きく減収したこと
経常利益 (百万円)
2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 |
7,747 | 7,829 (1.1%) |
7,445 (△4.9%) |
6,174 (△17.1%) |
7,259 (17.6%) |
セグメント別売上高(百万円)
2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | |
建築 セグメント |
48,454 | 44,279 (△8.6%) |
58,927 (33.1%) |
50,256 (△14.7%) |
64,333 (28.0%) |
土木 セグメント |
30,211 | 30,288 (0.3%) |
34,027 (12.3%) |
29,310 (△13.9%) |
30,545 (4.2%) |
不動産 セグメント |
14,088 | 15,560 (10.4%) |
13,659 (△12.2%) |
13,524 (△1.0%) |
16,231 (20.0%) |
売上高や経営利益がマイナスの時もありますが
右肩上がりで数字は上がってます
キャッシュフロー
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
営業活動による キャッシュ・フロー |
△4,912 | 631 | △6,757 | 15,841 | 4,152 |
投資活動による キャッシュ・フロー |
△3,104 | △1,640 | △220 | △1,549 | △3,069 |
財務活動による キャッシュ・フロー |
7,756 | 918 | 15,356 | △14,351 | △253 |
その資金につきましては当期の営業活動によって獲得した資金と
財務活動による借入にて賄っております
経営基盤の強化と企業価値の向上に向けて
長期的な視点に立って株主資本の充実に努めるとともに
企業収益の配分については株主への安定的な配当を継続実施することを基本方針としております
まだまだ成長するために投資はどんどんすることと
配当にも力を入れていく模様です
従業員
2023年3月31日現在
従業員数(人) | 平均年齢(歳) | 平均勤続年数(年) | 平均年間給与(円) |
889 | 42.5 | 18.8 | 7,874,840 |
勤続年数や年収は平均的だと考えます
セグメント別従業員数(人)
セグメントの名称 | 従業員数(人) |
建築セグメント | 580 |
土木セグメント | 195 |
不動産セグメント | 17 |
全社(共通) | 97 |
合計 | 889 |
役員報酬
役員区分 | 報酬等の総額 (百万円) |
対象となる 役員の員数 |
取締役 (社外取締役を除く) |
242 | 7 |
監査役 (社外監査役を除く) |
27 | 2 |
社外役員 | 30 | 7 |
取締役の一人当たりの平均は34.5(百万円)ぐらいです
それほど高くない印象です
大株主
氏名又は名称 | 住所 | 所有株式数 (千株) |
発行済株式(自己 株式を除く。)の 総数に対する所有 株式数の割合(%) |
名古屋鉄道株式会社 | 名古屋市中村区名駅一丁目2番4号 | 8,282 | 19.08 |
日本マスタートラスト 信託銀行 株式会社(信託口) |
東京都港区浜松町二丁目11番3号 | 3,289 | 7.58 |
矢作建設取引先持株会 | 名古屋市東区葵三丁目19番7号 | 2,841 | 6.55 |
株式会社りそな銀行 | 大阪市中央区備後町二丁目2番1号 | 2,047 | 4.72 |
株式会社三菱UFJ銀行 | 東京都千代田区丸の内二丁目7番1号 | 2,047 | 4.72 |
有限会社山田商事 | 名古屋市千種区東明町四丁目11番地 | 2,005 | 4.62 |
矢作建設工業社員持株会 | 名古屋市東区葵三丁目19番7号 | 1,404 | 3.24 |
株式会社 日本カストディ銀行 (信託口) |
東京都中央区晴海一丁目8番12号 | 1,293 | 2.98 |
日本生命保険相互会社 | 東京都千代田区丸の内一丁目6番6号 | 833 | 1.92 |
株式会社横浜銀行 | 横浜市西区みなとみらい三丁目1番1号 | 762 | 1.76 |
名古屋鉄道株式会社が筆頭株主なので
かなり安定的に仕事も受注出来ます
株主還元
決算年月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 |
1株につき | 28円 | 34円 | 34円 | 38円 | 43円 |
直近10年で見ると10年間は減配をしていません
配当性向
決算年月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 |
配当性向(%) | 28.03 | 32.18 | 51.89 | 36.34 | 40.58 |
配当性向30%以上を目標と明記されてます
株価
株価 1,258
PER 8.6
PBR 0.90
配当利回り 4.77%
2023年10月13日現在
事業方針
2030年の目指す姿の実現に向けて
中期経営計画(2021年度~2025年度)の事業方針及び数値目標等です
売上高 | 1,300億円 |
営業利益 | 100億円 |
配当性向 | 30%以上 |
投資計画 | 約300億円 |
『連結業績や財務状況を勘案しながら継続的かつ安定的な株主還元を実施』
『自社株の取得は成長投資の状況及び市場動向に鑑み必要に応じて臨機応変に実施を検討』
と明記されてます
株主還元などに触れてくれる企業は
株主からは好印象です
何も書いてない企業もありますから・・・
まとめ
いかがだったでしょうか!?
中期経営計画などハッキリと数字で表記してくれているのが
株主に本当にありがたい事です
国土強靭化計画の耐震や防災関連銘柄として
独自の耐震技術で民間建築の件数が増えると考えます
東海地区はリニア開通などまだまだ話題があります
名鉄が強い地域で名鉄のグループ企業の案件は継続的にありますので
売れ上げも安定的にあります
2030年度に現在の約2倍の売上2000億円を目標にしています
今後も注視して見てきたいです
沢山の有価証券報告書を読んではいませんが
『経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容』などの
項目があり全体的に一般人にも読みやすい感じがしました
まだまだ決算資料の読み方は素人です
今後も興味がある企業を深掘りしていきたいです
本記事は主に有価証券報告書を元にした私の私的見解であります
特定の意思決定を推奨するものではありません
内容に対して不適切と思われる指摘があれば速やかに修正致します
では、また!!
コメント