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企業を深堀してみた 稲畑産業編

資産運用

こんにちはーまっこしです

今回は資産運用です

今回はみんな大好き稲畑産業を軽く深堀したいです

稲畑産業ってどんな会社!?
稲畑産業の強みや弱みはどんなところ!?
株主などの事は考えてくれているのかな!?

自分自身のメモ程度の内容を記しています
皆さんの参考になれば考えてます

企業を一つ一つじっくり見るのは大変です
稲畑産業がこんな会社だと少しでもわかったもらえたら幸いです

 

稲畑産業

今回は稲畑産業です
会社名
稲畑産業株式会社『英文:Inabata & Co., Ltd.』

創業年月日
1890年(明治23年)10月1日
京都において稲畑染料店として発足
1893年に商号を稲畑染料店から稲畑商店へ変更
その後ケミカル分野を中心に事業を拡大

設立年月日
1918年(大正7年)6月10日

事業内容

情報電子事業

液晶・有機EL(OLED)を中心としたフラットパネルディスプレイ(FPD)やLED関連ビジネスで培った
グローバルサプライチェーン業界で培ったネットワークを生かして
お客様の要望にジャストフィットするサービスをタイムリーに提供
液晶パネル向けドライバーICチップの販売

電子写真業界向けにトナー原材料や周辺部材に使用される原材料を販売
3Dプリンター関連製品ならびにフィルム関連材料を販売
農業など新規分野にも進出
インクジェット業界向けにインク原料や周辺部材に使⽤される原材料を販売

機能性フィルム・テープおよびテープ材料・シリコーンなど各種工業製品の販売
半導体関連材料・電子デバイス関連材料・各種工業材料の販売
創エネルギー・蓄エネルギーなど各種エネルギー分野における製品や
材料および環境資材およびIoTシステムの販売

化学品事業

合成樹脂・ウレタン・合成繊維・ファインケミカル関連などの
各業界での原料・中間物の販売および受託合成・加工
塗料・インキ・接着剤の各業界向けに各種樹脂やコーティング原材料を幅広く提供
自動車部品用原料・化学品の販売

生活産業事業

ライフサイエンス分野のさまざまなシーンにおいて
日用品から医薬品までグローバルに原料調達をサポート
『顔の見える生産者から顔の見える消費者へ』をモットーに
安心・安全な農産物・水産物を世界中から提供

合成樹脂事業

国内外において建材・土木・生活用品・自動車・電材・食品容器・医療などさまざまな業界へ
合成樹脂・各種加工品・機械設備を販売
OA・家電・電気・電子マーケットを中心に樹脂原料のグローバルな最適調達を提案
車輌マーケットを中心に樹脂材料および物流ソリューションの提案

国産・輸入各種ポリオレフィン樹脂原料の販売
フィルム製品・リサイクルプラスチック製品の販売
リサイクルプラスチックの製造・販売

 

ある程度は載せましたが
まだまだ事業内容はあります

沢山の事業をしています
商社になります

住所

大阪本社

〒542-8558
大阪市中央区南船場一丁目15番14号

資本金

93億6千4百万円

事業状況

2023年02月13日
2023年3月期 第3四半期報告書より
《情報電子事業》
FPD関連では末端需要低迷による在庫過多による生産調整が続き
関連部材の販売が大幅に減少しました
有機EL関連も生産調整が継続し販売が減少しました
LED関連では中国市場での需要減により関連部材の販売が減少しました

インクジェットプリンター関連では
在宅印刷需要の継続によりコンシューマー向けが堅調に推移
産業向けも回復し関連材料の販売が増加しました

太陽電池関連は
国内外で関連材料の販売が堅調でした

二次電池関連は
EVの生産量増加を背景に車載向け関連材料の販売が好調でした

半導体・電子部品関連は
堅調に推移していたデータセンター・車載向け需要が鈍化し関連材料の販売は横ばいとなりました
半導体製造装置の販売は減少しました

売上高は178,986百万円(同4.8%減)となりました
セグメント利益(営業利益)は4,227百万円(同22.7%減)となりました

《化学品事業》
化学品事業は
総じて堅調な需要に加え販売価格上昇もあり売上が増加しました

樹脂原料・添加剤の販売は
ウレタン関連等の販売が好調でした

自動車部品用の原料販売は
特にEV向け放熱材原料などの販売が好調でした

塗料・インキ・接着剤分野では
主に価格上昇により販売が増加しました

製紙用薬剤は
段ボール向けや衛生用紙向けの原料販売が堅調でした

建築資材関連では
新たな部材の受注もありハウスメーカー向けの販売が好調でした

売上高は68,601百万円(同20.0%増)となりました
セグメント利益(営業利益)は2,215百万円(同35.3%増)となりました

《生活産業事業》
食品関連(農産品)の販売が堅調に推移し売上が増加しました
食品関連では農産品は量販店・宅配向け冷凍野菜・果実の販売が好調でした

水産品は回転寿司・量販店向け水産加工品の販売が低調でした

売上高は32,585百万円(同17.4%増)となりました
セグメント利益(営業利益)は米国市場でのシーフード商品の販売減少と利益率低下などにより
1,462百万円(同31.1%減)となりました

《合成樹脂事業》
需要の回復に加え円安及び樹脂価格高止まりの影響により売上が増加しました

汎用樹脂関連では価格の上昇もあり
業務用・産業材関連を中心に販売が堅調でした

高機能樹脂関連では自動車・OA関連において電子部品不足が解消に向かいつつあり販売が堅調でした

フィルム関連では軟包装分野が伸長しました
国内グループ会社における製袋品の販売は、コスト上昇もあり利益面で苦戦しました

シート関連ではコンビニ向けは低調でしたが
価格上昇により売上が増加しました
売上高は280,847百万円(同21.1%増)となりました
セグメント利益(営業利益)は8,123百万円(同15.8%増)となりました

Webサイト『稲畑産業 2023年3月期 第3四半期報告書』より引用

事業リスク

色々と書いてますが
あまり大きなリスクはないと考えます

新事業が伸びないとしたら
リスクかも・・・

業績推移

売上高

売上高 19年 20年 21年 22年 23年
情報電子事業 2,179億 2,186億 2,245億 2,477億 2,730億
化学品事業 775億 741億 666億 786億 830億
生活産業事業 390億 369億 373億 382億 470億
合成樹脂事業 3,000億 2,703億 2,488億 3,162億 3,268億
合計 6,347億 6,003億 5,775億 6,810億 7,300億

≪23年は見通し≫

合成樹脂21年から22年伸び率が約27%
合成樹脂事業は
新型コロナウイルス感染拡大による落ち込みからの回復や樹脂価格の上昇により増収


22年度の割合
 

営業利益

営業利益 19年 20年 21年 22年 23年
情報電子事業 48.1億 44.8億 63.2億 64.2億 62.0億
化学品事業 14.2億 12.0億 13.2億 22.0億 20.0億
生活産業事業 13.1億 11.6億 15.6億 26.1億 23.0億
合成樹脂事業 63.4億 62.3億 56.3億 86.7億 89.0億
合計 140.3億 132.2億 149.7億 205.0億 195.0億

≪23年見通し≫

21年から22年
合成樹脂事業や化学品事業は、販売の回復や販売価格の上昇により増益


22年度の割合
 

合成樹脂事業を中心としながら
4事業でバランスよく収益を上げていることがわかります

一つの事業に収益源が集中してしまう専門商社が多いなかで
稲畑産業は安定した収益を生み出せる基盤があります

地域別割合

売上高

売上高
日本 41.2%
東南アジア 23.7%
北東アジア 28.1%
米州 5.1%
欧州 1.9%

営業利益

営業利益
日本 39.7%
東南アジア 31.4%
北東アジア 18.9%
米州 7.3%
欧州 2.7%

 

海外売上比率は50%以上であります
カントリーリスクの分散に成功しています
大手専門商社のなかでも群を抜いて海外事業の比率が高いです

日本のマーケットが縮小しているなかで
海外マーケットに上手くアプローチできているのはかなりの優位性だと言えます

キャッシュフロー

キャッシュフロー 営業 投資 財務
2018/03 59.6億 50.9億 -49億
2019/03 125億 7.43億 -195億
2020/03 107億 -5.25億 -72.7億
2021/03 176億 -4.23億 -176億
2022/03 -114億 54.5億 60億

 

営業の-144億はなぜ
棚卸資産の増加額・売上債権の増加額・投資有価証券売却益及び法人税等の支払額が
税金等調整前当期純利益及び仕入債務の増加額を上回ったこと等によるもの
投資はなぜプラス
投資有価証券の売却による収入及び定期預金の払戻による収入
財務はなぜプラス
短期借入金の純増加額が
自己株式の取得による支出・配当金の支払額及び長期借入金の返済による
支出を上回ったこと

なぜそうなったかは確認するクセをつけるよにしてます

従業員の状況

連結会社の状況
2022年3月31日現在
セグメントの別 従業員数(名)

情報電子事業 386
化学品事業 483
生活産業事業 200
合成樹脂事業 2,924
その他
全社(共通) 214
合計 4,207

全社(共通)の従業員数

セグメントの名称 従業員数(名)

情報電子事業 115
化学品事業 63
生活産業事業 34
合成樹脂事業 126
その他
全社(共通) 214
合計 552

提出会社の状況

従業員数(名) 平均年齢(才 カ月) 平均勤続年数(年 カ月) 平均年間給与(千円)
552 41.4 13.10 8,609

 

役員報酬
報酬等の総額は319 (百万円)です
総勢で7名いますので
一人約45.5(百万円)ぐらいです

大株主の状況

2022年3月31日現在

氏名又は名称 住所 所有株式数 所有株式数
の割合(%)
住友化学株式会社 東京都中央区日本橋二丁目7番1号 13,836 24.10
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 東京都港区浜松町二丁目11番3号 6,163 10.74
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 東京都中央区晴海一丁目8番12号 2,032 3.54
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託
みずほ銀行口 再信託受託者
株式会社日本カストディ銀行
東京都中央区晴海一丁目8番12号 1,736 3.02
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO
(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)
PALISADES WEST 6300,BEE CAVE ROAD
BUILDING ONE AUSTIN TX 78746 US
(東京都新宿区新宿六丁目27番30号)
1,071 1.87
丸石化学品株式会社 大阪府大阪市西区江戸堀二丁目1番1号 961 1.68
あすか製薬株式会社 東京都港区芝浦二丁目5番1号 785 1.37

 

株主還元

累進配当
一株当たりの配当額については前年度実績を下限とし減配は行わず
継続的に増加させていくことを基本とする

総還元性向の目安としては概ね50%程度

政策保有株式を売却し
相当程度のキャッシュインが発生した事業年度においては
今後の資金需要や会社の財務状況・株価・マーケットの状況などを総合的に勘案し
上記の総還元性向の目安には必ずしもとらわれずに株主還元を実施する

まとめ

住友化学グループの専門商社です
大株主が住友化学株式会社でもありますから

商社なので沢山の事業をしていますので
全てを理解するのは大変な作業になりす・・・

売上や営業利益などみても
安定してますので
それほど悪くないと考えます

ただ新事業などが伸び悩めば
今後のリスクになるかなと思います

株主還元をしっかりと明記してくれているところも
好感がもてます

まだまだ決算資料の読み方は素人です
今後も興味がある企業を深堀していきたいです

本記事は主に有価証券報告書を元にした私の私的見解であります
特定の意思決定を推奨するものではありません
内容に対して不適切と思われる指摘があれば速やかに修正致します

では、また!!

資産運用
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管理人

常に受動的で、何も自主的に動かなかった自分を変えたくて、まずは一歩動いてみようと思い始めました

一歩踏み出して人生が変わっていく姿を
そして、ゆる〜く散歩程度のスピードでも前進出来たらと思ってます

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