こんにちはーまっこしです
今回は資産運用です
今回はシチズン時計株式会社です
シチズンの時計を皆さんなら100個以上は持っていると思いますが
今回は会社の中身はどうなっているのだろうと興味が湧きました
時計好きなら一度は調べてみたら面白いかもって考えてます
投資の判断は自己責任でお願いします
記載内容や数値は記事投稿時点でのものです
自分のメモ程度の内容になってます
内容が薄い可能性がありますので
興味がある方だけ読んでもらえたら有り難いです
シチズン時計株式会社は時計以外は何をしているのか!?
シチズン時計株式会社は世の中の人は一人一個は持っているのか!?
シチズン時計株式会社の事業を少しでわかりやすくを調べてきたいです
世間にどれだけ受け入れられているか!?
少しでも皆さんの役にたてれば幸いです
シチズン時計株式会社
シチズン時計株式会社は日本を代表する総合時計メーカーです
『Better Starts Now(今をより良く)』をブランド理念に掲げ
時計事業を中心に電子機器・工作機械・部品製造など多角的に事業を展開しています
東証プライム市場に上場(証券コード:7762)して世界140カ国以上に製品を展開
エコ・ドライブ『光発電技術』などの革新技術で世界的評価を受けています
会社名
シチズン時計株式会社
英訳名 Citizen Watch Co., Ltd.
創業日
1918年で尚工舎時計研究所という名前でスタートしました

『市民に愛されるように』という願いを込めて
当時の東京市長・後藤新平氏によって『CITIZEN』と名付けられたことによります
事業内容
当社とその子会社80社及び関連会社2社で構成されています
時計事業・工作機械事業・デバイス事業・電子機器他事業の分野において生産及び販売活動を営んでおります
時計事業は主にシチズン時計㈱とその子会社で生産しております
工作機械事業は主にシチズンマシナリー㈱及びその子会社で生産・販売を行っております
デバイス事業は主にシチズンファインデバイス㈱・シチズン電子㈱・及びその子会社で
生産・販売を行っております
電子機器他事業は主にシチズン・システムズ㈱及びその子会社等で生産・販売を行っております
所在地
東京都西東京市田無町六丁目1番12号
時価総額
約2600億円
事業状況
物価高の長期化などにより節約志向が強まり、個人消費の回復は弱いものに留まりました
北米経済は、所得環境の改善などにより、個人消費は底堅く推移しました
欧州経済は、インフレ率の低下などを背景に個人消費は持ち直しの動きを見せました
アジア経済は、中国において景気低迷が継続しているほか、その他アジアにおいて個人消費が足踏みするなど
景気回復は力強さを欠くものとなりました
売上高は3,168億円(前年同期比1.3%増)
営業利益は205億円(前年同期比17.9%減)と増収減益となりました
経常利益は230億円(前年同期比25.3%減)
親会社株主に帰属する当期純利益については238億円(前年同期比4.0%増)となりました
時計事業
売上高は1,771億円(前年同期比6.6%増)と増収となりました
営業利益は178億円(前年同期比9.9%減)と減益となりました
工作機械事業
売上高は743億円(前年同期比9.0%減)と減収となりました
営業利益は売上高の減少と製品ミックスの影響により
56億円(前年同期比37.2%減)と減益となりました
デバイス事業
売上高は404億円(前年同期比4.8%減)と減収となりました
営業利益は固定費削減を進めたことにより
4億円(前年同期比3.4%増)と増益となりました
電子機器他事業
売上高は249億円(前年同期比11.0%増)、
営業利益は27億円(前年同期比73.8%増)と増収増益となりました
<Webサイト『2024年 有価証券報告書』より引用>
事業リスク
市場競争の激化
製品ミックスの変化・ムーブメント(ムーブメント事業)の落ち込み
為替変動・海外販売リスク
生産拠点およびサプライチェーンのリスク
技術革新および代替技術のリスク
など
自然災害・環境・気候変動リスク
知的財産権・法律・規制関連リスク
などは他の企業でも同じリスクはあるかな・・・

スマートウォッチが台頭による影響はかなりありそうに感じます
事業推移
| 決算年月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | 2025年3月 |
| 売上高 | 206,641 | 281,417 | 301,366 | 312,830 | 316,885 |
| 前年比 | – | 36.19% | 7.09% | 3.80% | 1.30% |
| 営業利益 | △9,551 | 22,273 | 23,780 | 25,068 | 20,592 |
| 前年比 | – | 約333% | 6.77% | 6.77% | △17.86% |
(百万円)
2021年はコロナによる販売減で赤字
2022年以降は世界的な販売回復と高付加価値モデルの比率上昇で黒字転換
2025年は増収ながら減益。販促費・広告費の増加と中国市場の停滞が影響

長期的には営業利益率7〜8%前後を維持しており堅実経営がうかがえます
セグメント別
| 決算年月 | 時計 | 工作機械 | デバイス | 電子 |
| 2021年3月 | 956 | 467 | 459 | 183 |
| 2022年3月 | 1,310 | 810 | 500 | 192 |
| 2023年3月 | 1,500 | 861 | 447 | 204 |
| 2024年3月 | 1,662 | 816 | 424 | 225 |
| 2025年3月 | 1,771 | 743 | 404 | 249 |
(億円)
売上の半分以上が時計事業なので全社収益に直結することがわかります
『エコ・ドライブ』などの独自技術を武器に
ブランド力 × 技術力が利益を牽引しています
キャッシュフロー
| 決算年月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | 2025年3月 |
| 営業活動による キャッシュ・フロー |
7,489 | 34,693 | 16,576 | 34,564 | 35,765 |
| 投資活動による キャッシュ・フロー |
△7,627 | △9,550 | △13,526 | △12,697 | △10,032 |
| 財務活動による キャッシュ・フロー |
18,336 | △19,956 | △40,062 | △26,994 | △12,542 |
(百万円)
2025 年は営業CFは増加で投資抑制で財務CFの支出も大幅縮小で現金が増加してます
従業員
| セグメント | 従業員数(人) |
| 時計事業 | 5,817 (1,172) |
| 工作機械事業 | 2,155 (167) |
| デバイス事業 | 3,175 (489) |
| 電子機器他事業 | 1,004 (220) |
| 全社(共通) | 222 (31) |
臨時雇用者数は( )内に年間平均人員を外数で記載しております
| 従業員数(人) | 平均年令(才) | 平均勤続年数(年) | 平均年間給与(円) |
| 788 (219) | 44.0 | 18.1 | 7,673,478 |
シチズンは年収水準としてはまずまず良い位置にある企業です
カシオ・セイコーと比べると数十万円差でやや低めではありますが
大きな開きではありません

シチズンでも50代で800万円超というデータがあるため
長く勤めて役職に就くことで報酬を得られる構造があると思われます
平均勤続年数18年程度は勤続年数が長いのがその証拠かもです
役員報酬
| 役員区分 | 報酬等の総額(百万円) | 対象となる役員の員数(人) |
| 取締役(社外取締役を除く) | 290 | 6 |
| 監査役(社外監査役を除く) | 19 | 1 |
| 社外役員 | 61 | 5 |
上記から単純平均すると取締役1人あたり概ね約4,830万円になります
2021年3月期は取締役1人あたり概ね約1,630万円になります
2020 → 2021年にかけて報酬総額・平均ともに大きく下落しています
2021年3月期では1,600万円台/人という水準に落ち込みました
これはおそらく前年度の業績悪化・新型コロナウイルスの影響・報酬制度の見直しが反映されたためと推察されます
大株主
| 氏名又は名称 | 所有株式数 (千株) |
総数に対する所有株式数の割合(%) |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社 | 53,003 | 21.70 |
| 株式会社日本カストディ銀行 | 22,741 | 9.31 |
| 日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社) |
11,948 | 4.89 |
| 日亜化学工業株式会社 | 10,000 | 4.09 |
| 三菱UFJ信託銀行株式会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社) |
4,568 | 1.87 |
| シチズングループ従業員持株会 | 4,545 | 1.86 |
| 三菱電機株式会社 | 4,317 | 1.77 |
| 株式会社みずほ銀行 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) |
4,309 | 1.76 |
| 清水建設株式会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社) |
4,128 | 1.69 |
| 野村信託銀行株式会社 | 3,650 | 1.49 |
上位10株主で約半数近くの株式を保有しています。
従業員持株会が約1.86%と上位に入っており
従業員の株式保有を通じた利害整合性の確保が一定なされています
株主還元
| 決算年月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | 2025年3月 |
| 配当金(円) | 5.0 | 18.0 | 34.0 | 40.0 | 45.0 |
| 配当性向(%) | 6.2 | 25.2 | 45.2 | 42.7 | 46.0 |
これまでの配当実績を考慮し
より安定的かつ継続的な配当を重視し
DOE(株主資本配当率)5.0%以上を目安とすることを基本方針としております
決算資料にも明記されてます

配当性向が約46%まで上がっており
業績が後退した場合に配当維持が難しくなるリスクが残ります
株価
1,057円
PER 12.9
PBR 1.01
配当利回り4.45%
2025.11月現在
まとめ
みなさんはシチズン時計株式会社はどの様に見えてますか!?
他社と比べてみると
カシオは電子機器の比率が高く利益率は上です
シチズンは収益性でセイコーをやや上回り技術的信頼度の高さが特徴です
時計メーカーとしては安定的・堅実な経営構造になっていると考えます
利益率の安定
株主還元の強化
技術・ブランドの信頼性
という3拍子がそろった堅実な銘柄だと思います

みなさんは今年はシチズンの時計は購入しましたか!?
2024年は日本人1人あたり、約20人に1人が1本のシチズン製時計を買った計算になります
売上が海外比率が大きいのでそれを考慮すると
日本人1人あたり、約65人に1人が1本購入している計算になります

同じ計算で他社と比較すると
セイコーは日本人1人あたり、約22人に1人が1本を購入
カシオは日本人1人あたり、約23人に1人が1本を購入
みたいなります
こんなくだらないことも計算してみました
ブランド歴・信頼性・品質
創業が1918年と長い歴史を持ち
ブランド認知・信頼を積み重ねてきています
一般ユーザーだけでなく比較的時計にこだわる層にも
『安心できる日本ブランド』として評価されることが多いと感じます
まだまだ決算資料の読み方は素人です
今後も興味がある企業を深掘りしていきたいです
本記事は主に有価証券報告書を元にした私の私的見解であります
特定の意思決定を推奨するものではありません
内容に対して不適切と思われる指摘があれば速やかに修正致します
では、また!!

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